少し冷たく、少しジメットした空気にさらされる。
ポツリポツリと雨が降り、土着人特有の潔癖さで
傘を差す。
雨の日の散歩。
色あせ罹った小さなピンク色の紫陽花が、
道ばたの柵沿いに花びらを互いにくっつけ咲いている。
中庭の陽も当らぬ片隅にひっそりと咲く紫陽花が、
陽の当らぬ木陰に、岩陰に咲く紫陽花が。
こんなオープンな場所では可哀想。
そう、私にとっては紫陽花はそんな花。
密やかに私を待って居る。
遠い記憶にそんな風に感じた紫陽花。
こつこつと歩く、そんな足音がふっと過去の日々に
ワープしかけた私を引き戻す。
雨の日の散歩。
過去とつながる散歩。
未来へとつながる散歩は今日は出来るだろうか。
’02年6月25日