記憶

遙か遠く記憶の中の
小さな小さな山の道。
友と二人で何語る。
歩んで行くは緑の小道。
日の光がチラチラと
道の上で踊ってる。
語る話は何でしょう。
空は青空、雲白く
青葉若葉の照り映えて
語る言葉は何でしょう。
緑の風が吹き来たり
熱き血潮の騒ぎにも
語る言葉は留まらず。
やがて越えた峠道
眼下に見下ろす海原が
二人の言葉を遮るや。
蒼く流れる潮水の
その先辿れば対岸の
本州微かに望まれる。
友の言葉は少なくて、
私の言葉も少なくて
やがて消えゆく海の中。
潮流れ、風流れ、時流れ
遙か記憶に流れ行く
友の言葉は今いずこ。

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