雨の日

冷たい外気が雨音とともに忍びいる。
開いた小さなノート、過去の詩を見るわたし。
哀しみが、むき出しの足を冷やす。
ラックボードに垂れた蔦の葉っぱが寂しげだ。
そうわたしは、わざと寂しいものを探している。
横を向いたあなたの顔を。
それが原因だと思い起こす。

雨の降る日、寂しいわたしを演技する。

時折激しく雨が戸外の木の葉を打ちつける。
一瞬の雷鳴もわたしには届かない。
深く閉ざされた心にはあなたが住む。
執拗に激しく雨がふりそそぐ。
この雨の中をあなたの元へ駆けていきたい。
そしてわたしは凍えるだろう。
身も心も震えあなたに助けを求める。

いえそれは出来ない。
とどろく雷鳴と豪雨の中でわたしは立ちすくむ。

助けることは誰も出来ない、誰も。


'11年8月
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