朝もやの中に

コロコロと金の鈴が鳴り鋭く光射る朝
リンリンと銀の鈴が鳴り目覚める朝
緑陰もやの中に浮かび我が心彷徨う
大気の忍びやかに寄る姿見えず
重き鎖に手足を縛られ
怪奇なる獣鬼の足音に息潜め居る
己が手で目を覆い耳を塞ぎ口を閉ざす
母なる地球が獣鬼の火炎に焼かれているとき
子らは為すすべもなし
私よ私、早く起きたまえ
全身を覆う怠惰の海に溺れるか
無力の奈落に落下する
朝もやの中に浮かび上がる木々を撫で
夏の光を待ちましょうか
時の過ぎるのを待ちましょうか
金と銀との鈴が鳴る
外気は暑き夏の朝

'03年8月24日

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