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春が三寒四温だ三寒四温だと走り回っている 私はコンクリートとガラスで囲まれた建物の中で もうストーブは焚かなくなったが それでもどてらを着てじっと座っている 外は雨が上がり陽光が燦々と輝いている 今頃野原は雨水を集めた小川が流れ タンポポが水浴びをし 野の花々が咲き乱れているでしょうか 桜も花びらを散らし始めたでしょうか そういえばツバメがもうクルクルと飛翔していますが 目にするのが年々早くなっているのでしょうか 昨年の春、蝶を採取していたおじさんに会ったとき 九州産の蝶が名古屋でも見かけるようになったとか 街中の小さな里山、公園の中の小さな里山 整備されて木が植えられればもう蝶が来ないだろうか 心配そうにおじさんが話していた 戦時中より耕された畑はやがて市に返還されるそうな。 耕作主の誰それが某代議士から補償金を沢山貰ったとか。 せっかく丹誠込めて作った畑を壊さずに 畑は児童生徒達の体験コーナーにすべきだとか、 珍しい野の花を街から来た人たちが、根こそぎ持っていくので 少しは残しておけば、又明くる年には沢山花が咲くだろに、 もう咲く事はないだろう。 そんな話を七十歳の耕作主が憤りを込めて話してくれた。 隣の耕作小屋の側では大きな桃の木に見事な花が咲いていた。 今日もツクシが採れるだろう、草花が咲く野原の中で。 食卓の上には先日収穫したツクシが料理され 春の味覚を届けますよと、皿に盛られていた。 来年も、再来年もツクシが採れる野原があるだろうか。 ’03年4月ある日の午後 |
